最近、ある人に「なんで記念撮影を始めたん?」と聞かれて、
原点に帰ってみることにしました。
思えば、2012年の12月に平安楽市という手づくり市に初出店したのが始まりでした。
その市で「フィルムカメラで記念写真を撮りませんか?」という風な文言を掲げて、お客様を待ちました。
その頃は、現在、写真館で使用しているローライフレックス(二眼レフカメラ)ではなく、
35mmのフィルムカメラで撮影しておりました。
服装はハットにコート、撮影料金は送料込みの1000円くらいでした。
始めた当時は、「市で白黒写真を売るだけではなく、お客様の写真を撮ったら面白いのではないか」
という遊び心から始めたような気がします。
写真のような感じで、出店しておりました。
知り合いの方の薦めで、なぜかてるてる坊主を作って売っていたのが、今では少し恥ずかしいように思います。笑
そんな遊び心から始まった田村寫眞館なのですが、
市に出店しているうちに、「市以外でも出張で撮って欲しい」とか、県外のお客様で「撮影前に煩雑なやり取りをせずに、気軽に出張撮影できる写真館を探していた」という声を聞くようになります。
「あっ、出張撮影って必要とされているんだなぁ」
と思えるようになりました。
「この場所で家族との大切な時間を写真に残したい」
そんなご要望にこれからも応えられる写真館でありたいと思います。
今では、レトロな制服を着て、撮影料金も変わり、記念撮影や写真についての考え方も変わってきました。
歩みはゆっくりかもしれませんが、進化し続ける田村寫眞館。
「おだやかな幸せがぎゅっと詰まったフィルム写真をお客様に届ける」
その姿勢を大切に、これからも出張撮影に従事していこうと思います。
2019.6.11 田村寫眞館オーナー